食事中にお茶や汁物で「ゲホッ」とむせることが増えた。
以前より硬いものが食べにくく、食事に時間がかかるようになった。
日常の中でこんなちょっとした変化を感じ、「まあ、歳のせいだから仕方ないか…」と諦めていませんか?
実はその「むせ」や「噛みにくさ」、歯医者さんで検査・対策ができる「お口の機能低下(口腔機能低下症)」のサインかもしれません。
そもそも「口腔機能低下症」ってなに?
歯科医院というと「むし歯」や「歯周病」を治す場所というイメージが強いかもしれません。しかし近年、歯そのものの病気だけでなく、「噛む・飲み込む・話す」といったお口の機能(筋力などの働き)が低下していく状態が問題視されています。
加齢はもちろんですが、合わない入れ歯を使い続けていたり、歯周病で歯がグラグラしたりしていると、無意識のうちに噛む筋肉や舌の筋力が衰え、少しずつ機能が低下していきます。
こんな症状はありませんか?(セルフチェック)
お口の機能低下は、以下のような日常の些細なサインから始まります。
- 食事中によくむせる、飲み込みにくい
- 硬いものを避け、やわらかい物ばかり食べるようになった
- お口の中が乾きやすい(パサパサしたものが食べにくい)
- 食べこぼしが増えた、口の中に食べかすが残る
- 滑舌が悪くなった、おしゃべりがおっくうになった
一つでも当てはまる方は、お口の機能が少しずつ低下し始めているかもしれません。
そのまま放置してしまうとどうなる?
「むせるくらいで大げさな…」と思われるかもしれません。しかし、お口の機能低下を放置すると、全身の健康に大きな影響を及ぼす可能性があります。
噛む力が落ちると、やわらかい物ばかり食べるようになります。すると、噛むための筋肉がさらに衰え、食事の量自体が減ってしまいます。結果として、全身の筋力低下(フレイル)に繋がるという悪循環に陥りやすくなります。
また、飲み込む力(嚥下機能)が衰えると、食べ物や唾液が誤って気管に入りやすくなり、将来的な「誤嚥(ごえん)性肺炎」のリスクも高まってしまいます。
歯医者さんで「機能の検査とトレーニング」ができます
寺嶋歯科医院では、お口の機能を客観的に数値化する「口腔機能精密検査」を実施しています。
- 舌圧検査:小さな風船のような機器を舌で押し上げ、食べ物を喉の奥へ送り込む力を測定します。
- 咬合圧検査:専用のセンサーを噛んでいただき、噛む力の強さを精密に測ります。
痛みはなく、数分で終わる簡単な検査です。
現状の数値を正しく知ることで、「お口周りの体操(トレーニング)」のアドバイスを行ったり、不具合のある入れ歯をしっかり噛めるように調整したりと、患者様一人ひとりに合わせた具体的な対策を立てることができます。
まとめ|現状を知ることが未来の健康を守ります
「最近おかしいな?」と思ったら、まずは客観的な数値で現状を知ることが第一歩です。
機能低下の悪循環を早めに断ち切り、いつまでも美味しく安全に食事ができるよう、私たちと一緒に未来の健康を守っていきましょう。
定期検診のついでに測定することも可能ですので、少しでも気になる症状があれば、ぜひお気軽にスタッフまでお声がけください。
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